数ある料理・レシピ本をレビューする

多くの出版社から出ているレシピ本。それらを分類・レビューし使えるレビュー本を紹介する

凍り野菜レシピ 著者:是友 麻希 評価:★2

 

うま味凝縮 塩分控えめ さらに時短!  凍り野菜レシピ

うま味凝縮 塩分控えめ さらに時短! 凍り野菜レシピ

 

 

うま味たっぷりなのに
1レシピ平均約 塩分1グラム! (小さじ1/5)の
驚きの調理法!

野菜を凍らせてつくると…
●うま味たっぷりのトマトソースもたった5分!
●30分以上かかるあめ色玉ねぎも、なんと6分!
●ぶり大根の塩分は通常の1/2!

うま味凝縮=おいしい!
塩分控えめ=体にやさしい!
さらに時短! =忙しい人方に!
そして
野菜の値段が安いときに、
買って冷凍しておけば=節約にもなる!
いいこと盛りだくさんの、凍り野菜レシピ集です。

 

 

【この本の紹介】

 

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 「凍らせることで水分が抜けて旨み凝縮、さらに時間短縮、さらに水分が抜けることで味が染みこみやすくなり調味料を減らせて塩分控えめ」を謳ったレシピ本。冷凍野菜ときくとナスやブロッコリー、ほうれん草あたりが連想されますが、ここではトマトやピーマン、キノコ類などあまり冷凍イメージがないものも冷凍野菜として扱われています。

 ただ書かれていることであまりピンとこなかったため、実際に試してみることにしました。

 条件としてはタマネギを二等分にし、一方はラップで包むそのまま野菜室へ。もう一方はラップで包み半日冷凍。さらに常温で解凍しました。

 解凍してまずわかったのは組織が壊れたのか柔らかくなっていました。その後書籍内に紹介されてる「タマネギの丸ごとグラタン」を使いオーブンで両方を10分調理。それが下の画像です。

 

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 左が野菜室で右が解凍したもの。色合いはあまり変わっていませんでしたが、食べてみたその差がはっきりしていました。

 まず通常保存・外側は柔らかいですが、中の芯辺りになると「ガリッ」という固い食感を感じました。火は通っていますが少し苦味も感じられ、もう少し加熱が必要でした。

 一方で右の解凍タマネギ。芯まで柔らかくなっており、火を通したことで感じられるタマネギの甘みも強く感じられました。

 ちなみにこの二つ。実は解凍タマネギは上手く二つに切るのを失敗して右の方が厚みがあります。つまり厚みがあるにもかかわらず右が柔らかかったのです。

 味が染みこみ部分については味付けがシンプルなのであまり実感できず。ただ時間短縮・旨み凝縮の部分では冷凍タマネギの効果が発揮されていました。

 

 

f:id:okimono:20170918213803g:plain引用:国民生活センター

 

 ちなみに野菜冷凍で不安視される栄養が壊れることについてですが、早めに冷凍することで冷凍で失われる栄養よりも鮮度が失われて流れる栄養が多く、そもそも冷凍はいうほど栄養は失われていないという調査も出ているため、栄養面もあまり心配ないでしょう。

【この本の欠点】

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 この本は冷凍野菜の保存方法や効果を説明した本のため、レシピ自体は各野菜で1~2個程度。また冷凍すると変色、形が崩れる野菜もあるためか生のまま食べるレシピは少なく、大半が熱調理していました。掲載されているレシピも使い勝手のよいものではなく、レシピ本としては物足りないものになっています。

 

【総評】

 レシピ本としては駄目ですが、このような野菜の活かし方があると学ぶレシピとしてはお勧めです。前に紹介した「揚げない揚物」のような、調理法本と考えたがよいでしょう。

 

【この本が向いている人】

①野菜を使いきれず腐らせることが多い人

②時間短縮料理を目指している人

 

【この本が向いていない人】

①生野菜レシピが欲しい人

②たくさんのレシピが欲しい人